Paradise and Lunch

(What's So Funny 'Bout) Peace,Love and Understanding
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De La FANTASIA 2010 @ 新木場 Studio Coast


「De La FANTASIA 2010」とは随分とお洒落なネーミングである。さしずめ「World Happiness」にヴァン・ダイク・パークスが参加したような豪華な面子はやはり見逃すことはできず、久し振りに新木場Studio Coastを訪れた。事前発表のタイム・テーブルでは結構な長丁場なので、こちらはお洒落とは程遠いが、開演前に牛丼大盛で腹ごしらえをする。

■高木正勝
アートなヴィデオをバックにニュー・エージっぽいピアノで独特の世界を築く。ヴィデオは単なるBGVというよりもかなり強いメッセージを感じた。

■トクマルシューゴ
5人によるバンド編成。なかなかのメロディ・メイカーだとは思うが、朝霧の時と同様、どうしても「ラジオ・スターの悲劇」の印象が強く残ってしまう。

■TYTYT
高橋幸宏、宮内優里、高野寛、権藤知彦によるDe La FANTASIAのためのスペシャルユニット。それぞれのイニシャルを採ったというユニット名だが、顔文字のような字面の面白さからの命名だろう。エレクトロニカとアクースティックの響きが実に良い塩梅である。まあ、メンバーを見れば、ある程度想定内のサウンドではあるが、高野寛のメロディ・センスも光り、鼓膜を心地良く刺激する。ゲストの原田夏美の参加でpupaとの違いが分からなくなった。

■細野晴臣グループ
細野晴臣、鈴木茂、高田漣、伊賀航、伊藤大地によるグループ。セット・チェンジの間、会場内には古いカントリー・ミュージックのBGMが流れ、これから始まる細野さんの新曲披露に期待感が高まったが、H.カーマイケル、E.プレスリー、C.ベリーらのカヴァーと新曲が半々といったところ。サケロックの星野源に書いたという「ただいま」や「シャンソン風カリプソ」なる新曲を聴くとニュー・アルバムは結構歌心のあるフォーキーな作品になりそうで期待大。

■Clare and The Reasons
今、最も旬なブルックリンで活躍するユニット。ノスタルジックなのか、はたまた近未来的なのか、何とも独特の雰囲気を漂わす。ヴァイオリン、チェロを使用した室内楽サウンドは素直に琴線に響く。それにしても、クレア・マルダーにしてもイナラ・ジョージにしても父親世代とは全く違った新しい感覚のポップ・ミュージックを創り出しているのは面白い。

■Van Dyke Parks
やはり米国の音楽を聴き続けてきた者なら今回のライヴをミスする訳にはいくまい。実は個人的にはソロ・ライヴを拝見するのは初めてなのでかなり興奮していた。シンプルなステージに現れたマエストロはダン・ペンのようなオーヴァー・オールのジーンズを着用していたのが可愛らしい。冒頭の「Jump!」から立て続けに3曲披露したのは意外だったが、続いて彼の少ないリーダー作品から満遍なくセレクトされたセット・リストはショウ・ケースとしては丁度良かったか。また、直前の米国ツアー同様、クレア・マルダーをヴォーカルに迎えた「He Needs Me」、そして美しいアレンジを施された「Heroes and Villains」も鳥肌もの仕上がり。ヴォーカルは伸びやかで、とても70歳前とは思えない。意外にも丁寧なMCと「Get out of here!」の口癖が可笑しく、円やかな人柄とお見受けした。まさに「POP LEGEND」のサブ・タイトルに相応しい音楽に接することができた。ボクの頭の中には今でも「Wings Of A Dove」が流れている。



16時からおよそ6時間のスタンディングは流石に足に堪えたが、各アーティストともコンパクトながらもそれぞれのエッセンスを濃縮させた充実したライヴだった。

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Peace Music Festa!辺野古2010 (2)


二日目は晴れ。午前中に車を走らせ「ジュゴンの見える丘」へ向かった。山道を歩いて15分、いきなり開ける眺望は唖然とする美しさだ。写真中央の岬の向こう側が大浦湾である。この大浦湾を埋め立てて米軍基地を造るという。いくら何でもそれはないだろう。有り得ない発想だ。






昨日会場で貰った「辺野古マップ」を片手に社交街を散策。基本的に夜の街なので昼間は閑散としているが、この「イタリアン・レストラン」は営業していたので店に入ってみた。こんなアメリカンな店構えなのに内装は、内地では見られないような強烈なチャンプルー具合で、まさに「カオス」そのもの。そして円ドル併記のメニューは和・洋・中となんでもある。しかしその味は絶品だ。タコスを試してみたが、こんなに旨いタコスは生まれて初めて食べた。友人が食した、タコライスもピザも本格的な一級品の味である。



会場入り口付近。辺野古集落の一番奥の海岸が会場だ。



天気が良いと有刺鉄線の違和感が余計に際立つ。



直枝政広のフェス参加は少し意外な感じがしたのはボクだけだろうか。3曲ほど弾き語りをした後に奥野真哉のアコーディオンのサポートを受けて歌われたのが「That Lucky Old Sun」。テリー拾得訳詩、夕焼け楽団ヴァージョンである。「上の方からじゃ見えないのかな 俺の涙なんて」良く伸びる声が辺野古の浜に響く。



MISSION POSSIBLE のユニットで登場したTHA BLUE HERB。普段聴く機会がないヒップ・ホップだが、ギャングなライムに若干入り込めなかった B.I.G.JOE と比較すれば、わからないこともなかった。メッセージは非常にストレートで言葉がぐさりと引っかかる。



このフェスでしか見ることができないヒデ坊帯同のソウル・フラワー・ユニオン。彼らのライヴは数多体験しているが、やはりこのフェスは特別なものがあるのだろう。いつも以上の物凄いパワーを感じた。

01. イントロ > 荒れ地にて
02. 風の市
03. 平和に生きる権利
04. アンチェインのテーマ
05. 満月の夕
06. うたは自由をめざす!
07. 神頼みより安上がり
08. 海行かば山行かば踊るかばね



トリはオキナワン・サルサの KACHIMBA DX。沖縄テイストを加味したサルサは彼らだからこそ生み出せるサウンドだ。ショー・アップ要素も随所で魅せ思わず惹きこまれる。



そしてお約束通り、フィナーレは全員でカチャーシー。

1日目は「OKINAWAN LOUD ROCK DAY」として、スラッシュ系のロックをまとめて聴くことができたり、2日目は「OKINAWAN REGGAE DAY」「OKINAWAN HIP HOP DAY」としてやはりジャンルをまとめて、あるいはジャンルを超えて楽しむことができた。もちろん、このフェスティヴァル開催の動機は、あまりにも難しく簡単に解のでない問題が存在していることがあるわけだが、こうやって異ジャンルのアーティストが共演できたり、地元の方々の理解が得られたりと、音楽を通じて何か少し変化があったような気がする。少なくとも現場に足を運んだ人は、辺野古の海で何かを考え感じたはずだし、心の中には今も残っているはずだ。
いずれにしても、2日間、本当に充実した素晴らしいフェスティヴァルだった。ボランティアを中心とした運営に携わったすべての方に感謝である。

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Peace Music Festa!辺野古2010 (1)


昨年に続いて今年もPMFに参加するために沖縄に渡った。台風の沖縄直撃で那覇行きの便が欠航になり、旅程が予定よりも一日短くはなったが、2日間のフェスも無事開催され、3泊4日の沖縄の旅を満喫してきた。やはり沖縄に行くと、たくさんの刺激を受けて考えさせられることも多かったが、そちらは別の機会に譲るとして、ここではフェス中心の備忘録を記しておこうと思う。



辺野古ビーチに設置された特設ステージ。アーティストは海を眺めながら演奏することになる。初日は台風は過ぎ去ったものの快晴というわけではなかったが、雨具のお世話になることはなかった。



ジュゴンが生息する珊瑚の海を眺める。台風が近づく中での主催者の準備はさぞかし大変だったろうが、無事に開催できて本当に良かった。砂浜には、あの無粋な有刺鉄線が横たわる、まさに「辺野古の海から世界が見える」のサブ・タイトル通りの場所である。ここに一日あたり 20組ほどのアーティストが出演し、二日間に渡り、それぞれの表現方法でメッセージを発信する。ロック、フォーク、レゲエ、ヒップホップ…とにかくあらゆるジャンルのアーティストたちが参加したが、さまざまなジャンルのたくさんのアーティストのパフォーマンスに触れることができるのは楽しい。



一日目の早い時間に登場した中川五郎のパフォーマンスには、心を打たれた。彼の名前はもちろん良く知っているし、評論や訳詩も拝見しているのだが、思えば肝心の音楽を聴き込んだ記憶がない。「大きな世界を変えるのは、一人の小さな動きから」と歌われる1曲目などは、まさにこのフェスに相応しい歌で直接メッセージが心に届く。流石にフォーク・シンガーとして面目躍如といったところだ。今回は3曲だけの短い時間で残念だったが、近いうちに是非ライヴに足を運んでみようと思う。

01. 一台のリヤカーが立ち向かう
02. 豊かな恵みの使い道
03. ビッグ・スカイ




沖縄の若手ラッパーのカクマクシャカ。一見するとラッパーらしくない青年だが真摯なラップは新鮮で好感が持てる。特に知花竜海とのコラボレーション「民のドミノ」は強烈だ。伝えたいことを愚直なまでにライムに乗せる真剣さが眩しい。



伝説の沖縄ハード・ロック・バンド、コンディション・グリーンのフロント・マン。ヒゲのかっちゃんが出演するあたりは、このフェスのオープンな姿勢を示していると言えるだろう。往時はかなりエクセントリックなパフォーマンスが話題になったものだが、今回も独特の芸風は耳目を集めていた。彼はかつては辺野古に住み辺野古で活動していたという。





まさにお祭りに相応しいソウル・フラワー・モノノケ・サミット。大熊と内海が不参加だったが、上間綾乃が帯同。やはり年配層にも受ける誰でもが知っている曲は強い。改めてこのユニットの独自性に頭が下がる。後半は沖縄モノでまとめ、カチャーシで大団円。ヒゲのかっちゃんもデッドベアのTシャツで登場したが、こんな共演はこのフェスならではの光景だろう。

01. 美しき天然
02. 辺野古節
03. 聞け万国の労働者
04. アリラン
05. 満月の夕
06. お富さん
07. 海ぬちんぼらぁ(上間綾乃)
08. ひやみかち節
09. 豊年音頭



ちなみに1日目のタイム・スケジュールはこんな感じ。細かいステージ転換も手際良く順調に進んでいった。


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KIKI BAND @ 横浜 Thumbs Up


初めて聴く KIKI BAND。梅津和時と言えばジャズ畑出身ではあるが、清志朗との活動が印象に残るようにその活動の幅は広い。また先日、sardine head での共演を聴いて、すっかりお気に入りとなった鬼怒無月のギターがどのように絡むのか。これは相当面白いサウンドを聴かせてくれるだろうと期待して、またまたサムズアップにお邪魔した。



冒頭からいきなりハード・ロックな超重量級のドラムスとベースで圧倒するイントロ、そこに呼応するように絡み合うサックスとギターの壮絶なソロ。1曲目からフル・スロッルでドライヴする強烈なグルーヴに圧倒される。続く2曲目も高速ビートを刻み叩きつける早川岳晴とジョー・トランプのリズム隊にブロウしまくる梅津の暴発サックスが絡む。ファンク、ハード・ロック、プログレ、ジャズ…。あらゆるジャンルを簡単に行き来するような柔軟性、デジタルとは無縁のフィジカルな強靭さ。百戦錬磨のメンバーが生み出す最初の2曲で、ボクはもう完全にノックアウトされてしまった。



リスナーを高揚させるようなファンキーなグルーヴの一方で、不安感を誘うような陰影に富んだメロディも奏でる。クレズマーな香りのサックスとギターのユニゾンなどはこのバンドでしか創造し得ない独特なサウンドだろう。
ボクは個人的にこれまで、どちらかと言うと歌モノを中心に聴いてきた傾向があるが、先日の鰯頭に続いて、すっかり技巧派のインストルメンタル・バンドのライヴが続いている。今まであまり経験していないジャンルに足を踏み入れるのは、やはり刺激もあるし、新鮮な気持ちで臨めるので大変によろしい。
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sardine head + 鬼怒無月 @ 横浜Thumbs Up


思えば最初に sardine head を聴いたのは、ここサムズ・アップで行われた東京ローカル・ホンクとのジョイント・ライヴだった。両者はサウンド的に共通点があるわけではないが、音楽に対する姿勢というのか、バンドとしてのアティテュードが似ていることもあってすっかり気に入り、ライヴがあれば足を運ぶようにしている。
この日はウィーク・デイということもあってか、お客さんの入りは少し寂しかったが、じっくりと音楽に集中して聴くことができたという点では、実に贅沢な環境で彼らのサウンドを堪能することができた。



しかも、今回はギターの鬼怒無月との共演ということで、壮絶なトリプル・ギター・サウンドである。複雑なリズムに絡み合うような複雑なフレージング、これでもかと伸びる纏わり付くような音色、しかし決してクールさを失わないプレイ・スタイル。鬼怒のギターを確りと聴いたのは今回が初めてだが、バンドとの相性もすこぶる良く、まさにお互い刺激し合う様な壮絶なギター・バトルだった。一音一音にゾクゾクするようなギター・サウンドを聴くのは久し振りのような気がする。更にはラストにアンコールで演奏されたカルメン・マキのために書き下ろしたいう叙情的なギター・ソロには何か懐かしいような感情が込み上げてきてしまった。この共演、大正解である。

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京浜ロックフェスティバル2010 @ 東扇島東公園


ここ数日の天気予報では「何でまたこの日だけ…」という雨の予報だったが、当日は見事に外れてお昼過ぎから陽が差し込み、絶好のフェスティヴァル日和となった。今年で奇跡の3年連続開催となる京浜ロックだが、何だかお天気までミラクルを呼んでくれたようだ。

お客さんの入りも盛況で、オヤジ・ファンだけでなく結構若いファンの方も多く、ステージ前はスタンディング・エリアとなっている。確か、前回までは最前列でも座って観るような「まったり感」だったが、まあ、これはこれで盛り上がるから良いか。



  • トクマルシューゴ
    朝霧以来の再会を楽しみにしていたが、川崎駅からのバスが混雑していて予想以上に時間がかかり間に合わず。残念。
  • ラキタ
    面影はどんとそっくり。彼のオフは、きっとこんなナチュラルな感じだったのかなと思わせる。エフェクターを駆使したギター・サウンドなど結構宅録っぽい風合も。
  • スカンク兄弟と原田郁子
    スカンク兄弟は昨年の京浜ロックで拝見したが、今回は原田郁子を帯同。1曲目「サマータイヨー」を歌っている時に本当に陽が差し込み始めた時は感動してしまった。ルー・リードの日本語カヴァーなんてなかなか渋いし、ボ・ガンボスのカヴァーも良かった。そして後半はスカンク兄弟の魅力爆発で「約束のブルース」には抱腹。何であんな歌詞が浮かぶのかね。それにしても原田郁子はホント可愛らしい。清志郎との共作「銀河」は心に染みた。

    01. サマータイヨー
    02. Walk On The Wild Side
    03. 夢の中
    04. 約束のブルース
    05. お父さんはネイティヴアメリカン
    06. 銀河

  • あがた森魚
    食事を取るため遠くから眺めて聴くことに。バンドネオンの響が印象に残る。
  • 越路姉妹
    京浜ロックの名物となった感のある異型のロック・バンド。しっかりとした演奏は一筋縄ではいかない魅力がある。
  • 清水宏
    何だか良く分からないが笑った…。

  • シーナ&ロケッツ
    彼らの場合、どうしても「生き様」に思いを寄せてしまう。初期衝動に突き動かされて、極めた抜いたロック道一筋の美学。この潔さに言葉はいらないでしょう。

  • 東京天水連
    これが麻琴さんが惹かれた高円寺阿波踊りかと首肯。噂に違わぬ強烈なリディムに圧倒された。確かにドメスティックなリディムでこんな凄いものがあったとは灯台下暗しである。来年は高円寺で現場体験だ。
  • にせんねんもんだい
    華奢な女性3ピース・バンドが奏でる強烈な反復リディム。高速でハイハットを刻む姿に熱くなる。周りで身体全体でリディムを取っているオヤジ多し。

  • オニ
    叙情的に唄ったかと思えば金切り声を上げるなど、可愛らしさとエクセントリックが同居した不思議な魅力が。

  • 東京ローカルホンク& 鈴木茂
    何やら京浜ロックのハウス・バンドになった感のあるホンクメン。今回はバンド初となるキーボード(野村卓史 from グッドラックヘイワ)も帯同し、尚且つ鈴木茂との共演である。ゲンジ君以下いつもとは違ったお洒落な装いで気合十分といったところ(アラケンさんのパンツなんて派手だったし)だったが、オープニングの「はじまりのうた」では全員がいつになく緊張している様子だったのは気のせい?「虫電車」では曲中に蛾が飛んできたのにはビックリし、野村君のキーボードもフィーチャーされ、いつもとは違ったヴァージョンが楽しめた。そして「社会のワレメちゃん」の後半部から鈴木茂が加わり、ギター・バトルを披露した後は、彼をメインとした3曲へ。バンド・ワゴン顔負けのファンキーな演奏にホンクメンの力量を見る。彼らはまたひとつ伝説を作ってくれた。

    01. はじまりのうた
    02. 虫電車
    03. 社会のワレメちゃん
    04. 100ワットの恋人
    05. 花いちもんめ
    06. 砂の女



  • 清水宏 with 越路姉妹
    二度の登場はチト過剰かな…。

  • SAKEROCK
    トロンボーンを主軸にした個性派バンドだが、彼ら目当てのファンが多かったようで周りの若いファンは曲を良く知っていた。ハイドパークで初めて観た時の方が衝撃が大きかったかな。

  • 山口富士夫
    タイムテーブルには記載されていなかったので、どのタイミングで登場かと思っていたが、やはり大トリを勤めることになった。ボク自身、村八分は体験していないし、その後のソロも観たことはないので、今回が初めての体験である。顔中をスカーフで覆い、抱きかかえられるようにして登場した伝説のロッカー。第一声は殆ど呂律が回らず、一瞬、会場に緊張感が漂う。次の瞬間、「ジャー・ラスタファライ!」「フセインの首を切ったブッシュバカ野郎!」とやらかす。さらには「フジオー」と叫ぶ客に対しては「気安く呼ぶんじゃねえ」と罵倒したり、写真を撮っていると「誰が撮ってイイと言ったんだ」と絡んだり、それまでの雰囲気とは明らかに違う空気が支配している。山口は病み上がりである。しかも、ご本人もMCで語っていたが、闘病は熾烈を極め、ホントに死にかけたそうだが、生還しても、ヤバイ雰囲気は往年のままなのだろう。トレードマークの335を抱えて弾き語るが、多少のミストーンはあっても、その力強いカッティングが物凄い。魂が篭っているというのか、思わず心が震えてしまった。1曲目は「The End Of The World」のサワリを日本語で歌い、どんとの「トンネル抜けて」を捧げるようにカヴァーする。何やら深読みをしてしまうようなセレクトである。
    最後には麻琴さんが登場して「セッションをやろう」ということで、山口富士夫(g)、久保田麻琴(b)、鈴木茂(g)、伊藤大地(ds)の4人で、村八分の「水たまり」を演奏。こんな面子は二度と体験できないだろうが、まさかの共演、鈴木茂の渾身のブルーズ・ギターが胸を打った。終演後、お互いに抱擁しあう姿を見ていると、まさに生還した同志を迎えた戦士の如くであった。久し振りに胸がざわつく凄いライヴを目撃してしまった。

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Geoff Muldaur & Amos Garrett @ 横浜サムズアップ


コラボとしては実に32年振りの来日となったジェフ & エイモス。初日のサムズ・アップは発売早々 SOLD OUT になり、流石に根強いファンがいることを痛感。最近も各人では来日しているが、やはり二人揃うと期待感は高まるのだろう。往年のファンと思しきオヤジ連中が大挙押し寄せていた。(佐野史郎さんの姿もお見かけした)

まずは本編に入る前に、「ケニムニ」もとい「MOONEY & KENI」のオープニング・アクトから。おそらく「ジェフ & エイモス」の前座としては、このデュエット意外考えられないという、和製ジェフ&エイモスのオールド・タイミーなサウンドで会場を暖めてくれる。セレクトは全曲、ホーギー・カーマイケルの名曲群からで、「Hong Kong Blues」のギター・ソロはケンちゃんならではのオリエンタル風味を醸していた。それにしてもケンちゃんの脱力MCはますます磨きがかかってきたな。

01. Lazy River
02. Ole Buttermilk Sky
03. The Nearness Of You
04. Hong Kong Blues

イイ感じで会場がリラックスしてきたところで、御大たちの登場。サポート・バンドは岡嶋文(b)/井山明典(Key)/辻凡人(d)。最初はドラムスの音のバランスが若干悪いように感じたが、直ぐに修正され、的確なサポートに徹していた。

御大お二方は最近もライヴで拝見しているので大きな驚きはなかったが、オープニングは魚釣りジャケのアルバムから各々の持ち歌を披露してくれた。やはり二人の何気ないやり取りを見ているとリジェンドな光景を目の当たりにしているのだなと感動してしまう。

何やら事前情報ではサプライズ・ゲストが登場すると言うことだったが、4曲目が終わったところで、早くもジェフの「Harry Hosono !」のアナウンスがあり、何と細野さんが登場。そして「Small Town Talk」を披露すると言う夢のような共演が行われたのだ。続いて「Hong Kong Blues」もお約束どおり披露されるに至ると流石にこちらの涙腺も緩くなってくる。

また、高田蓮はスチールでしっかりと、且つ控えめにバック・アップし、中村まりは前回のエイモス来日の時と同様、「Midnight At The Oasis」で重要な役割を演じるなど、次世代のアーティストのゲストも心から楽しんでいる様子が見て取れた。

思えば今回のセット・リストの殆どの曲はあの当時も愛聴していた曲だ。確かにこの30年、ボクらの音楽嗜好も紆余曲折あったが、それでも基本の基として大切にしてきた曲ばかりである。まあ当時20歳そこそこの若輩者が聴くには少し老成しすぎていた感はなきにしもあらずだが、アーティストもリスナーも同じように齢を重ねてきた。彼ら自身、これが最後のツアーになるかもしれないと言う今回のツアー。お互いこうやって再会することができたことに感謝である。

追)前日に観たSFUの新メンバー高木克氏に良く似ている方を見かけて、まさかと思っていたんだけど、実は彼はMOONEY&HIS LUCKY RHYTHMでも活躍しているんだね。ちょっと意外な繋がりが面白い。

(1st Set)
01. My Tears Came Rollin' Down
02. Carolina Sunshine Girl
03. Gee Baby, Ain't I Good To You
04. Never Say Naw
05. Small Town Talk
06. Hong Kong Blues
07. Love Me
08. River's Invitation
09. Sleepwalk
10. C.C.Rider

(2nd Set)
11. Light Rain
12. The Wild Ox Moan
13. I Can't See Your Face Anymore
14. La Juanda
15. Tennessee Blues
16. Lazy Bones
17. Trouble Soon Be Over
18. Midnight At The Oasis

E1. Just A Little While To Stay Here
E2. NEW SONG? < Drop Down Mama


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ソウル・フラワー・ユニオン @ F.A.D YOKOHAMA


久し振りの魂花である。拙ブログで検索したら丁度1年前、渡沖して参加した「Peace Music Festa!'09 from 宜野湾」以来だった。勿論、彼らの基本的なスタンスは変わるはずもなく、相変わらず闘う姿勢はしっかりと伝わってきた。サウンド的には、新メンバーとして加入した高木克のギターにより、より厚みのあるロックン・ロールにエクステンドしている印象だ。
来月の辺野古で「うたは自由をめざす!」と「辺野古節」を歌いに行く算段の後押しをしてくれた。ボクにとって最も「ロックな気持ち」にさせてくれるバンドである。

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Carolyn Wonderland Trio @ Cafe GOATEE


キャロリン・ワンダーランドの今年2度目の来日である。前回はシェリー・キングとのデュエットだったが、今回はキーボード( Cole El-Saleh )とドラムス( Rob Hooper )を帯同したトリオ編成だ。会場は以前から気になっていた地元のミラクルなお店「GOATEE」。ライヴ専門のお店ではないので、30人も入れば一杯といった小さなスペースだが、アーティストと膝を付き合わせる程に距離が近くて、なかなか雰囲気が良いお店だ。小柄な彼女は相変わらず仕草が可愛らしく、ギターとヴォーカルの迫力は目の前で拝見すると流石に圧倒される。

カヴァーを中心としたセット・リストはディランの「Wallflower」「It Takes a Lot to Laugh, It Takes a Train to Cry」「Meet Me In The Morning」、ジャニスの「What Good Can Drinking Do」となかなかオヤジ泣かせの渋さだが、少し意外だったのが彼女がトランペットを披露したロス・ロボスの「Cumbia Raza」。オリジナル通りスペイン語で歌っていたが、成る程、テキサスで活動しているのだからこれも自然な流れなのかもしれない。勿論ブルーズが流れの中心だが、ブルーズの名曲「Nobody's Fault」では歌い上げたあとに、彼女の目が潤んでいる様子が分かるなど、思わずこちらも目頭が熱くなってしまった。こんな濃密なライヴ空間はなかなか経験できないね。



「カンパーイ」を連発し、結構アルコールを注入しながら熱演してくれた彼女は終演後、愛用の楽器とのスナップを撮らせてくれた。

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sardine head/mgova @ 元住吉POWERS2


  • mgova
    「ンゴバ」と読む。2002年の結成と言うから結構歴史があるバンドだが今回初めて聴く機会に恵まれた。ジャム・バンドの文脈で語られているようだが、比較的覚えやすいギター・リフで構成される楽曲は馴染みやすくポップな印象でもある。オールマンズを彷彿とさせるような長尺曲でのアンサンブルは流石に一日の長あり。メンバー全員がヴォーカルを取るが、ハーモニーは重視していない様子。全曲英語リリック。

  • sardine head
    熱心なテーパーのマイクが林立した独特の雰囲気の中で始まる。複雑に絡み合うリディムに纏わりつくような粘着性のギターの音色。阿吽の呼吸で独特のグルーヴを奏でるサウンドは唯一無比としか言いようがない。変則和音に変則リディムはザッパとベックが共演しているかのようだ。複雑な楽曲を難なくこなしているかのように見えるが、披露された新曲のMCでは流石に複雑で難しいと言及していた。それもそうだろう。生半可な練習ではできないアンサンブルである。ある部分プログレ的な顔も見せるがグルーヴがやはりジャムである。実にクールなバンドだ。

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