新宿は雲ひとつない、まさに "正月みたいな" 日本晴れだった。ホントに真っ青な空だ。中野サンプラザの最後のライヴから10日あまり、いよいよ明日12月31日でバンドとしての活動を無期限で休止するムーンライダーズのホントに最後のギグを幸運にも観ることができた。
ルーフトップ・ライヴと言えば、誰もが思い浮かべるのがビートルズの「Let It Be」だが、当然ムーンライダーズも最後のパフォーマンスとして意識した企画である。流石に今の時代、ジョンのような毛皮を着るわけにはいかないが、鈴木兄弟はムートン裏地のモコモコなコートを着て登場した。しかも慶一の緑のパンツは明らかにジョージを意識しているので思わずニヤリとしてしまった。
オープニングは何と「Get Back」のイントロ・フレーズから「Who's Gonna 〜」に入るという見事なアレンジで、間奏部にもフレーズが挟み込まれていた。もう、このセンスには脱帽するしかない。そして、間髪入れずにマン・ドライヴ・ダブな「エレファント」が聴けるなんて…。屋上なのに音が物凄く良くて、ロック・バンドとしてのアンサンブルが見事だ。
大好きな「9月の海はクラゲの海」を演ってくれたのも嬉しかった。"12月だけど" と言って演奏されたこの美しいメロディを聴いていたら、もうこれが最後なのか思い、目頭が熱くなってしまった。今回のセット・リストはメンバー間で、かなり意見の交換があったらしいが、『カメラ=万年筆』からは2曲も選ばれた。特に「無防備都市」は久し振りに聴くニュー・ウェイヴ・スタイルで、しかもライヴでは、あまり聴いたことがなかったので嬉しかった。
やはり「スカーレットの誓い」は外せなかったか。中野でもこれが最後だと思い声を出して歌ったが、今回はホントの最後ということで、思い切り拳を振り上げながら歌った。この曲には、やはり思い出がある。色々なことが思い浮かんできて、またしても目頭が…。慶一のコーラス・パートのヴォーカルが結構新鮮だった。そしてラストは「No.9」。はずされた。まさか、こう来るとは思わなかったが、このセンスもムーンライダーズならではということか。
そして、予定外というアンコール曲「トンピクレンッ子」がムーンライダーズ最後の曲となった。まさに "富士山が見える" 晴天の日に屋外で聴くには最高の曲かもしれない。とにかく盛り上がった。"ワッハハワッハハハ" お客さん全員で唱和した。
今回も無期限活動休止については何もMCはなかった。それでいい。
そして、慶一の最後の言葉が "いい正月を迎えてくれ! さようなら!" だった。
振り返ると新宿の空にボクらを見守っている月が見えた。何という情景なのか!
ありがとう そして Ciao! ムーンライダーズ。
01. Who's Gonna Die First? > Get Back
02. エレファント
03. 水の中のナイフ
04. 果実味を残せVieilles Vignesってど〜よ!
05. 9月の海はクラゲの海
06. 無垢なままで
07. MT.,Kx
08. 無防備都市
09. スカーレットの誓い
10. No.9
E1. トンピクレンッ子

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